ドイツ人ってこんなもの?(2)

ドイツの夜9:45

夜9:45でこの明るさ 

Sonntag 21. Juni 1998
晴れ 30度

 昨日から、とにかく、ここを出て住むアパートでも探そう、と真剣に思い始めた。でも、アパートなんてどうやって探せばいいのかわからない。とにかく、10年近くドイツに住んでいる浅野さんに聞いてみようと思った。Mに、「自分がいないときでも、ドイツ国内なら、電話を使いたい時に自由に使っていい」と言われていたので、Mは仕事に行っていていなかったけど、市内電話だからと思って使わせてもらうことにした。ドイツの市内電話は、確か最低料金で8分くらいまでかけられる。

 アパートの探し方は、浅野さんにも分からないらしい。「多分、新聞に賃貸情報が出てるから、新聞を買って見てみたら?」と言われた。それで、「何かあったら、日本領事館にいくように」と言われた。日本領事館では帰国の相談も受け付けてるらしい。

 そこに、Mが帰ってきた。「どこに電話してるんだ?」と言うので、「浅野さんに」と言うと、「とにかく切れ」と言う。浅野さんを紹介してくれたのはMなのに。それで、「電話ボックスでテレフォンカードを使ってかけろ」と言う。「使いたいときは使っていい、って言ったじゃない」と言うと、「聞いてからかけろ」と言う。前と言っていたことが違う。二度とここからかけるものか!と思った。

 そして今日、Mが仕事に行った後、ふと電話を見てみた。ところが、ない! 本体自体がコードレス電話なのだが、その本体自体しかない。子機はいったいどうしたんだろう?と思い少し探してみたが見つからなかった。少ししてから、電話からガチャガチャと音がするので、電話を見に行ってみると、留守番電話機能が働いていた。電話がかかってきたようだ。この電話は子機が着信音を鳴らす。だから、子機がないと電話がかかってきても、音がしないのだ。ということは、子機自体が、この家にない、ということだ。ますます、Mという人間性が疑わしい。

 2時半前にMが仕事から帰ってきた。それで、テレビでドイツ対ユーゴ戦を見た。それが終わって4時半過ぎから、「サイクリングに行こう」と言い出して、サイクリングに行くことになった。でも、自転車は大きいのしかない。それに乗れ、と言う。「高すぎる」と言うと、「大丈夫、乗れる」と言う。サドルの高さが95cmくらいある。どう考えても、私の身長でこの高さは無理なのだ。しかも、自転車はママチャリの形ではなく、サイクリング車の形をしていて、パイプの位置が80cmくらいの高さで、またぐこと自体が大変なのだ。そのまま行こうとするので着いていこうとどうにか工夫して乗ってはみたが、やはり案の定、サドルに座ることができず、パイプがまたに食い込み、よろけて転びそうになった。それでやっと、Mも気づいたらしく、とりあえずサドルの位置を一番低くしてくれた。私の身長を見れば、無理だということくらい分かるだろう、普通。

 が、それでも85cmくらいの高さがある。サドルに座ると、足は地面に届かない。自転車をこいでいるときはどうにかなるのだが、止まるときが恐い。工夫して止まらないと、足が着かないので転びそうになるし、またこぎ出すまでが一苦労なのだ。それでも、1時間近くサイクリングをした。

 途中、オープンカフェ(というと聞こえがいいけど、カフェというより、盛り場?)の前を通ったときのことだ。10人くらいのドイツ人がそこでビールを飲んでいた。私が自転車でその前を通り過ぎると、「はっはっはっは! 中国人が自転車に乗ってるよ!」と指を指されて笑われた。

 私は中国人じゃないわよ。それに、中国人が自転車に乗っちゃいけないわけ?