ドイツ語の勉強に行き詰まる

Bibliothek

ハイデルベルク大学の図書館

 週に一度、一時間の授業を受けていました。悪戦苦闘しながらも順調に進み、2月の始めには一つ上のクラスに上がりました。

 先生もいろいろな人がいます。私が始めて受けたトルステン先生。彼には、「最近は最初の頃よりも話せるようになったね」と言われましたが、「でも、まだまだ足りないよ。もっとたくさん話さなきゃ。」とも言われました。

 女性の先生、アンドレア先生は字がとてもきれいで、文法を教えるのがうまい先生でした。日本語はほんの少ししか話せませんでしたが、文法をきっちり教えてくれるので、文法を知らない私にとってはとても頼りになる先生でした。

 もう一人印象に残っている先生は、名前は忘れてしまいましたが、おじいちゃん先生とみんなが呼んでいる、その名の通りおじいちゃんの先生です。この先生は日本語が全くしゃべれなくて、ドイツ語だけで理解しなければなりませんでしたが、ハイデルベルクの出身で解りやすいドイツ語を話す先生でした。いつもニコニコしていて身近な話題を使って楽しい授業をしてくれる先生でした。

 下から2番目のクラスに上がってからは、今まで以上に悪銭苦闘する日が続きました。大学でドイツ語を専攻している人や、ドイツに行ってたという人、職業柄ドイツへよく行くという人達ばかりで、私のように一から独学で始めたばかりの人はいませんでした。大学生はとてもたくさんの単語を知っています。だから、先生が言う言葉も単語はほとんど理解できてしまうのです。この頃の私は単語数が100あるかないかくらいで、文法も少ししか解りませんでした。なぜ私がこういう大学生と一緒のクラスなんだろう、と不思議でした。この学校、ちゃんとクラス分けしてるんだろうか?と疑問に思うほどでした。そのうち、他の人は理解しているのに、私だけがイチイチ先生に単語の意味を聞くのがいやになりました。

 このまま落ち込んだ気分のまま続けてても意味がない、と思い、少し学校へ行くのは休むことにしました。3月の始めでした。