マールブルクの寮へ

マールブルク駅

 フランクフルトの空港から、地下へ下りるとそこに地下鉄の駅がありました。ちょうどいい具合に5分ほど待っただけで電車がきました。日曜日は電車が少ないので要注意です。きよちゃんも私を迎えにくるのに、私が7時に到着するからそれに合わせて来ようと思ったら、日曜日は5時半に着くやつか、8時に着く電車しかなかったそうです。8時では待たせてかわいそうだと5時半に着く電車に乗るため、夜中の3時半に寮を出たそうです。

 ソロとムサはドイツ語が全くしゃべれない状態でギニアからドイツに来て、初級クラスでも無理だということで特別に入門クラスを作ってもらったそうです。彼等は「きよしのガールフレンドが来た!!」と喜んでくれました。

 フランクフルトに着いて、次の列車の時間まであと1時間ほどありました。駅構内のカフェに入ってソーセージパンを食べました。見るもの、食べるもの、すべてが私にとって新鮮でした。ずっと夢見ていたドイツにきたのです。コーヒーが4.5マルクと書いてありました。・・・ということは日本円にして270円です。それには驚きました。けど、駅の物価は高いらしいのです。こんなことに驚いているようではまだまだ序の口でした。少々ガラも悪く、ソロとムサが変な人に声をかけられていました。

 9時半前の電車に乗り、マールブルクへ向かいました。フランクフルトの市街地を抜けるとガラリと風景が変わり、一面緑でした。けど、まだドイツに到着して数時間、興奮覚めやらぬ状態で、景色をじっくりと見る余裕はありませんでした。40分ほどでギーセンに到着、マールブルクはまだあと20分先です。マールブルクズートの駅を通過した時、「あそこ、あの辺が寮や。」ときよちゃんが指差して言います。間もなくマールブルクの駅に到着しました。駅の建物自体はかわいらしいのですが、中はとても汚い、というのが第一印象でした。

 バス乗り場へ行きバスに乗り込みました。駅前通りをまっすぐ走り、少しするとエリザベート教会が左側に見えました。ゴシック建築最古の教会として有名な教会であり、この地で生涯を終えた聖女エリザベートの棺をまつるために建てられた教会です。そのまま道なりにまっすぐバスが走っていくと、賑やかであるはずの通りでした。けど、この日は日曜日。店という店はすべて閉まっていて、人通りもほとんどない静けさでした。そのまま真直ぐ行くとまた住宅街でちょっとした商店が並んでいる通りでした。ガソリンスタンドの前のバス停で降りて、そこから歩いて5分くらいの所に寮はありました。

Wohnheim私が住むことになっている部屋は3階にありました。1階と3階が寮になっていて、2階には大家さんが住んでいました。3階には4部屋あって、2つが一人部屋、残りの二つが二人部屋です。その時、一人部屋にイエメンから来た19歳の青年と二人部屋にソロとムサ、もう一つの二人部屋にきよちゃんが一人で住んでいました。そこに私も仲間入りです。寮はすごくきれいで(左の写真)、3階のフロアのドアを開けるとこの写真のようなちょっとしたスペースがあります。コの字型に部屋が配置されていて、それぞれの部屋には整理ダンス、クローゼット、勉強机、テレビが備え付けてありました。部屋によってはテラスがついていたり、ソファがあったり、テーブルがあったり、と、かなり贅沢な寮でした。