ドイツでの孤独感

寮の部屋

寮の私達の部屋

 テストの次の日は、テストを返してもらう日でもあり、コース終了の日でもありました。テストを返してもらい、答えあわせをします。ドイツでは100点満点ではなく、減点制で、何問間違えたかで点数が決まります。1(優)が一番よく、次が1−2、2−1、2(良)、という順の点がつきます。私の点は3でした。3が普通なので、普通ということになりますが、出来ているところと出来ていないところの差が激しいので、マリアネッラに「次回のコースは、このクラスになるわね。」と言われました。

 テスト返しが終わると、1階の庭に面した部屋でコース終了のちょっとしたパーティーがありました。ソーセージを庭で焼いてくれているので、部屋に山積みにされているパンを取って半分に切り庭に行くとソーセージを挟んでくれます。そのソーセージもパンも、とてもおいしいものでした。少しすると一人、また一人と帰っていきます。今日でコースを終えた人は今日か明日にほとんどそれぞれの国へ帰っていきます。

 私達も寮へ帰りました。ソロとムサはライプツィヒの学校に移るために、明日マールブルクを発つので、今日の夜、寮のみんなとちほちゃんとでお別れ会をすることになっていました。昼すぎから色々準備を始め、みんな楽しそうにやっています。私はドイツについてから、満足の行く睡眠を取っていなかったので時差ボケを治す暇もなく、とても疲れていました。しかも、みんなのしゃべっているドイツ語が分からないので、ますます頭が痛くなってきました。とても孤独感を感じたのです。みんな仲良くやっているのに、私は中に入れない、と。私はとりあえず部屋に戻って一人寝ることにしました。寝ましたが、やはり気分は優れません。結局、すねて会には出ませんでした。明日、ソロとムサはライプツィヒへ行ってしまうのに・・・。やっと来たドイツで孤独を感じ、ソロとムサのお別れ会にも出ない自分がすごくイヤになりました。きよちゃんが、みんなが作ってくれた食事を持ってきてくれます。会が終わり、ホームステイしているちほちゃんは帰って行きました。またきよちゃんが来て、「ソロとムサが心配してるよ。」と呼びます。食堂へ行くとソロとムサが「一緒に写真を撮ろう」と優しく言ってくれました。すねた自分が恥ずかしくなり、涙が出てきました。

 次の日、イエリとピンと一緒にソロとムサを駅まで見送りに行きました。電車が入ってきます。ソロとムサがきよちゃんに「きよしには本当に感謝してるよ。」と言いました。ソロとムサを乗せた電車は、走り去っていきました。

 次のコースまで1週間近く休みがあるので、イエリとピンは明日の午前中からお父さんとオランダへ行くと言っていました。まゆみさんもコースが終わり、北欧を旅行して帰ると言っていましたが、まだいつ出発するか決めてないそうです。

 次の日の朝、イエリとピンはお父さんが迎えに来てオランダへ出発しました。私達はStandesamt(戸籍係)へ行かなければなりません。結婚式の打ち合わせがあるからです。日本から持ってきた戸籍抄本と婚姻具備証明書を持って行きました。フランクフルトの日本領事館などに翻訳を頼んだけど断られた、と伝えると、「じゃぁ、こっちで日本のドイツ大使館に送って翻訳してもらうから大丈夫だよ。」と言われました。7月7日まであと1カ月以上あるから充分間に合うし、その方が確実だということで、頼みました。

 夜、まゆみさんに見送られて私達はデンマークへ旅立ちました。