授業の様子

山の上に見えるマールブルク城
一日目から授業が始まりましたが、初日は、最初に自己紹介、あいさつの仕方、自己紹介の仕方を勉強しました。私達は初級クラスなので、文法も重点的に学びます。
私達が学ぶ質問文の人称形態は、親称2人称「Du」を使う文章です。先生のことも名前で呼ぶし、もちろん、「Du」で呼んでいました。日本の外国語学校で勉強していたときは、敬称2人称の「Sie」を使っていました。けど、「Sie」を使う文章は、動詞を不定形そのままで使うことになるので、人称変化を覚えることはほとんどありませんでした。敬称2人称の複数形も、動詞は不定形のままで、変化はありません。ここでも、初日は親称2人称と敬称2人称を平行して学びました。でも、敬称2人称は不定形をそのまま使うということで、次第に省かれていきました。
その点、ここで学ぶ時に使う親称2人称の「Du」と、親称2人称複数の「ihr」は、動詞も変化を伴います。自分のことを言う時には、自然に1人称と、1人称の複数形を使うし、3人称も使うような授業になっていました。
例えば、隣の人と組んで(私は、スペインから来ていたエスティバリスと組みました)、お互い自己紹介をします。一定時間がたつと、はじから順に、発表していきます。私はエスティバリスのことを発表するわけです。この時に自然に3人称を使います。
この、2人で組んで自己紹介をした時のことです。私はまだあまりドイツ語ができないし、彼女もそうでした。所々、お互いが知らない単語は英語を使いましたが、白ワインと私が言うと、エスティが「weiss(白)」を知らなかったので、「white(ホワイト)」と言いました。すると、エスティが、「ホワイトぉ?!」と聞き返します。もう一回同じように言うと、分からないと言います。まさか、「white」を知らないわけがない、と思い、「ホァイト」、「オァイト」と発音を変えていって、やっと、「ォワイト」で、「あー、ワイト!」と、通じたのでした。この時、自分が学校で習った英語はいったいなんだったのだろう、と疑問を抱いたのでした。
私達のクラスには、英語ができる人が多かったのですが、授業中に英語を使うのは禁止でした。質問も、英語ですると、ヴェラに「英語はだめ!ドイツ語で質問しなさい。」と注意されます。分からない単語があっても、ヴェラは、絶対に英語は使わずにあらゆるドイツ語とジェスチャーを使って意味を教えてくれるのでした。それでも分からない人がいると、その人の母国語で教えます。さすがに、ヴェラは日本語を知らないので、そういう時は他の日本人に説明させます。なぜ、そういう面倒なことをするかというと、初級クラスの私達は、ドイツ語の単語と文法を覚えることが必要だからです。英語で質問したりすると、英語に頼ってしまい、ドイツ語を覚えられないからだそうです。
その点、きよちゃんのクラスはもう文法の勉強も終えてるし、単語もかなりの数を知っています。それに、ディスカッションしたり、新聞や文献を読んだりするのが主体なので、知らない単語もよく出てきます。そういう場合などは英語を使ったりしてもいいそうです。
4日目に、私達のクラスに新しくイタリア人男性のジョバンニが入ってきました。彼はイタリアのチョコレートの会社に勤めていましたが、ドイツ勤務になったらしく、ドイツ語が必要なので、会社から言われて来ることになったようでした。彼は、まったくドイツ語ができず、自己紹介もほとんどできないくらいでした。