食事事情

シュタインヴェグにあるマールブルク名産の陶器のお店
ドイツの食事とはどういうものか、実は私自身もよく分かっていません。最初から寮に住んでいたので、ドイツ人の家庭の食事をのぞくことがほとんどないのです。何度か、お茶に招かれたことはありましたが、お茶するのと食事は違います。
一度だけ、きよちゃんがホームステイをしていたお宅に招待されたことがありました。まず、サラダ。大きな器に入っているのを取り分けてもらいます。次にマッシュポテトのようなすりつぶしたジャガイモ。そういったカルテスエッセン(冷たい食事)を一通りいただき、最後にデザートです。これも、大きな器に入ったヨーグルトを取り分けてもらい、好きなソース(ブルーベリーやラズベリーなど)をかけて食べました。
普段は、外で外食することはほとんどせずに、もっぱら自炊をしていました。でも、日本の食事とまったく同じものを作れる状況ではありません。日本食材を手に入れるのが大変だからです。でも、”粉末だし”はありました。前にこの寮に住んでいた日本人が持ってきて、あまったので置いていったものです。
私が住んでいた町、マールブルクは大学街ということもあって、いろいろな国の人が集まっています。そのためか、いろいろな国の食材が売っています。マールブルクにあるデパート"Ahrens"では、乾燥麺などの、乾物、調味料が売っていました。でも、金額はかなり高めです。醤油は、この街に限らず、ヨーロッパで注目されているようで、たいていどこの街でも手に入ります。
日本のお米は手には入りません。でも、日本のお米とそっくりなものは売っていますが、ドイツでは長米がポピュラーなので、日本のようなお米は、とても高いのです。でも、それと似たお米を売っています。正確にはお菓子作りにに使うために売っている米で、「ミルヒライス」という名前で売っています。しかも、500gが1マルクぐらいで売っていました。普通のお米よりもろく、とぎすぎるとボロボロになってしまうのですが、気をつければ大丈夫です。
寮には、最初、大学の寮にうつった韓国人が置いていった炊飯器があったのですが、新しく住むアパートが見つかったとかで7月下旬に取りに来たので、それからは鍋で炊くことになりました。鍋で炊くのは中学校の時に家庭科で炊いたとき以来です。「はじめチョロチョロ中パッパ」という言葉だけは覚えていましたが、それがどの状態の時のことを言うのかわからないので、試行錯誤で炊くことになりました。幸い、鍋の蓋がガラスの蓋だったので中が見えます。ちょっと目を離すと焦がしてしまうので、目が離せません。でも、うまくいく時もあれば、柔らかすぎたり、焦がしてしまったり、という状態でした。多めに炊いて、次の日の昼にチャーハンにしたりしていました。
おかずは、ハンバーグやソーセージを買ってきて、焼いて食べました。時々、奮発してステーキ用のお肉を買ったりしていました。お店の人に言って切ってもらうので、厚さも好きな厚さに切ってもらえます。あとは、野菜も安いので、サラダもよく食べました。8月は、イタリア人が二人いたこともあって、フェデリカ(女性)がバルサミコ(赤い酢)を買ってきて、「使っていいわよ」というので、遠慮なく使わせてもらいました。
パスタもよく食べました。マッシモ(男性)が、一番オーソドックスなポモドーロ(トマト)のソースの作り方を教えてくれて、それをよくマッシモやフェデリカと一緒に作って食べました。
ドイツはソーセージが有名ですが、ハムもたくさんの種類があります。朝などは、ハムをパンに乗せて食べたりしました。
ないのは魚です。鮮魚は手には入りません。港町など、海に近い街だと手に入るようですが、マールブルクはドイツの中部にあったので、スーパーに魚が並んでいることはありません。魚を食べたいときは、魚を調理した缶詰が結構たくさんの種類が出ているので、それを買うか、"Nord See"というシーフードのファーストフード屋さんに行くか、という感じです。
なぜか、無性にラーメンが食べたくなり、日本の実家に電話して、インスタントラーメンを送ってもらって、まみちゃんも一緒にラーメンを食べました。ラーメンはドイツにはない味です。