お別れ

セバスチャンの像

アイスカフェとセバスチャンの像

 8月も下旬になると、昼間は30度近く上がることもありますが、朝や夜、雨の日などは半袖では寒いくらいになりました。そして、2カ月の語学コースも間もなく終わろうとしていました。

 私のクラスでも、お別れ会のようなものをすることになり、マリアネッラ(先生)の家に招かれ、小さなパーティーを開くことになりました。作らなければならないものはマリアネッラが作ってくれますが、その他のもの(パンやバター、ジュースなど)は手分けして買っていくことになりました。

 修了テストの前の日の水曜日の夜8時に行くことになっていたので、学校の帰りに、ジュースを買い、マリアネッラには内緒で生徒たちだけで決めた花束を買い、まみちゃんも一緒に寮で時間をつぶし、7時過ぎに、にみんなと待ち合わせしている場所へ向かいました。

 マリアネッラの家につき、花束を渡すと、とても喜んでくれました。ドイツでは家を訪問するときなどに、花やワインなどを持参する習慣があるそうです。韓国人の子が買ってくるはずだったパンが、出してみたらトースト用のパン・・・。ドイツのトースト用のパンは日本の食パンと違い、10cm角くらいの小さなもので、それを一つ(10枚くらい入っている)買ってきただけでした。みんなして、「普通、パンって言ったら、それじゃなくて・・・・」と、開いた口がふさがりませんでした。もう一人パンを買ってくる担当だった子は、普通の丸パンを買ってきたのですが、それだけでは足りませんでした。

 そんなことがありながらも、食事を終え、みんなでおしゃべりします。とは言え、私のクラスは下から2番目のクラス(Grundstufe 1-2)なので、自由自在にドイツ語を操ってしゃべれるほどの語学力がありません。それでも、ジェスチャーを加えて、英語を交えて話していました。

 次の日は修了のテストでした。このテストの点が修了証にのります。テストは、文法から始まり、自分で短い文を書いたり、文章の読解力、聞き取りまで総合的なものです。修了証には、このテストの点以外に、普段の授業での発言力も別に点数がつきます。テストは11時前には終わり、他の上のクラスはまだテストが終わらないので、ゲームをしました。

 その日の夜は、次の日学校が終わったら帰ってしまう人もいるので、最後の夜です。まみちゃんも寮に来て、一緒に食事をしました。フェデリカは食事の後、一階のマリエラ(ギリシャ人)の所へ行ってしまいました。マッシモが、「ケミはいつも何してるんだ?」と言うので、みんな笑ってしまい、「一人がいいみたいだよ。」と冗談で言ったりました。

  次の日、朝からテストを返してもらい、Zeugnis(成績証明書)をもらい、終わります。この日、韓国人の子二人は来ませんでした。その一人の子、ジェイウンは、先月から一緒で、席もずっと隣だったので、この日会えなかったのは残念でした。

 それが終わると、地下(1階?)で、恒例のパーティーです。マッシモはこの日に帰ることになっていて、両親が迎えに来ていました。思う存分食べて、寮へ帰ります。マッシモは先に帰っていたのですが、「両親は今散歩に行ってるから、まだもうちょっと時間がある」と言って最後の時間を惜しんでいました。少しすると、マッシモの両親が戻ってきて、きよちゃんと話しました。「マッシモから電話で聞いていたよ。ぜひ、いつでも遊びにきてやってくれ。」と言われました。

 まみちゃんも一緒に、下まで見送りに行きます。最後にみんなで記念に写真を取り、マッシモは車に乗り込みます。きよちゃんと最後の言葉を交わしますが、マッシモは感極まって言葉に詰まってしまい、目に涙を浮かべていました。私も感極まり、目に涙が浮かんできました。そうして、マッシモは両親と一緒に帰っていきました。

 まみちゃんは次の日出発することになっていたので、この日は1階に住むようこちゃんも一緒にご飯を食べました。案の定、きみちゃんは参加しませんでした。きみちゃんがお風呂に入るためにやってきました。そして、お風呂に入り終わった後、私達の輪に加わりました。4人でよくおしゃべりすることはありましたが、きみちゃんが加わったのは初めてでした。

 まみちゃんは寮に泊まり、次の日、まずようこちゃんが、フランクフルトの語学学校へ移るために出発しました。そして、午後、まみちゃんもウイーンの大学の語学コースに参加するために、ウイーンへ発ちました。