マールブルクを出発、ハンブルクへ

マールブルクの駅
Donnerstag 1. Juni,1995
ドイツに到着してもう4日。今日から1ヶ月間ヨーロッパの旅に出ます。本当は6月、7月と2ヶ月間語学学校に行って、8月に旅行してお金がなくなったら日本に帰る予定でした。ですが、2月から先に来ていたきよちゃん(今の主人)がこのまま『Oberstufe(上級コース)』に上がっていいものか、『Mittelstufe(中級コース)』に残ってもう一度復習するほうがいいのか悩んでいたので、学校に話して1ヶ月休んで先に旅行に行くことになりました。行く所は、コペンハーゲン、ベルサイユ、シヨン城(スイスのレマン湖畔)、イタリア(現在決まっているのは、ミラノ、フェラーラ、エルバ島、フィレンツェで、あとは行ってから決める予定)です。
とりあえず、旅行では使わない荷物(授業の道具とか、ウエディングドレスとか・・・)をまとめて寮の大家さんに預かってもらいました。持って行くものは、スーツケース1つと大きいスリーウェイバッグ1つに、2人分の衣類、日用雑貨(洗面用具とか)、水着(イタリアでバカンスする予定)、地球の歩き方のイタリア編、ユーレイルユースパス、そしてお金(円のトラベラーズチェック)です。予算は二人で33万円、予備で2万円(これ以外に持って行ったお金は2人合わせて200DMだけ)、これでまぁどうにかなるだろう、と結構楽天的な考えです。
いよいよ出発です。20:22発の電車に乗らないとカッセルで乗り換えるICEに間に合わないのですが、時間になっても電車が来ません。10分程送れて電車が来ました。とりあえず、乗り換え時間を5分確保できそうです。私の初めての海外旅行が始まりました。ドイツに来て4日たっていますが、学校へ行ったり、1ヶ月以上ドイツにいる仲間たちと一緒だったので、あわただしく日々が過ぎ、ドイツにいるという実感が湧きませんでした。電車の窓を流れていく景色を見ながら、やっぱり日本とは違うなぁ、とただ漠然と感じていました。21:40過ぎ、カッセルに到着しました。21:47のICEに乗らなければなりません。きよちゃんがスリーウェイバックを背負い、スーツケースを持って走ります。私も必死になって追いかけます。周りには私達と同じように走る人が10人以上はいました。ホームにはもうICEが停まっていました。ところがそこへもう一本、反対のホームにICEが入ってきたのです。どっちが私達の乗るICEなの???ホームにいた駅員に聞きましたが、「こっちだよ。」と最初に停まっていた方のICEを指差しました。ですが、21:47に発車したのは後から入ってきたICEでした。けど、駅員が言うんだから間違いないだろうと思い、残されたICEに乗り込むと間もなく発車しました。半信半疑で予約していた席を探すと、やはりもう先客がいます。切符を照らし合わすと列車番号が違いました。「やられた!!」後から来て先に発車した方が私達の乗るべき列車だったのです。そこへちょうど車掌が検札に来ました。事情を話すと、この列車もハンブルクへ行くし、ICEの料金を払っているのでOK、ということでした。とりあえずホッと胸をなでおろし、席はないのでデッキにいました。少しするとさっきの車掌が戻ってきて、「向こう2両先に2つ席があいてるよ。」と教えてくれて、無事座ってハンブルクへ向かうことができました。