パリの地下鉄が止まる

ヴェルサイユ

ヴェルサイユ宮殿のポストカード
(18世紀頃のヴェルサイユの図と思われる)

パリ(メトロ)の地図230kb
パリ(市街地)の地図255kb

Dienstag , 06.Juni . 1995

 6時にヴェルサイユの駅の前でフレゴール=フルールちゃんと待ち合わせしました。フレゴールちゃんは14才ですが、ドイツ語はかなり達者で、よくしゃべる子でした。

 パリ人は冷たい、と私たちが言うと、「私、こんなにパリの近くに住んでいるのに、何回かしかパリへは行ったことない。私もパリは好きじゃないわ。」とフレゴールちゃんが言いました。なぜか尋ねると、「ヴェルサイユの方がフランスらしくて、私は好き。」と言います。「けど、ヴェルサイユ宮殿へは一度も行ったことないの。」だなんて・・・!私はわざわざ日本からはるばるやってきたのに、なんてうらやましい・・・。いつでも行けるからいいんだそうです。

 そして、ここで重大なミスに気付きました。きよちゃんは、駅やホテルなどで最初にまず、「ドイツ語しゃべれますか?」とフランス語で聞いていました。が、それをフレゴールちゃんに言うと、「それじゃぁ、答えてくれないわよ。」と大笑いされました。なんのことかと思えば、きよちゃんは「ドイツ語しゃべれ。」と命令していたんだそうです。それじゃぁ、誰も答えてくれないはずです。フレゴールちゃんは、最低限必要なフランス語を教えてくれました。そして1時間ほどたったので私たちはパリへ帰ることにしました。駅で切符を買うのに、フレゴールちゃんが全部やってくれました。

 この喫茶店でトイレに行かなかったことが大失敗でした。電車に乗ってパリへ向かいます。が、この電車にはトイレがついていなかったのです。途中から私はトイレに行きたくてしょうがありませんでした。でもあと20分以上ありそうでした。そんなに我慢できないので、目的駅に付く手前で降りました。けど、降りたはいいのですが、お店らしいお店がありません。5分くらい歩いて(走れなかった)、一件バーのようようなものがあったので、そこで頼んでトイレを借りました。やれやれ、一安心・・・。

 またもや、問題がこの後に起こりました。さっきまで乗っていたRERは1時間に1本くらいしかないので、地下鉄を探して歩きました。1kmくらい歩いたでしょうか?やっと8番のメトロのマークを見つけました。が、入っていくと駅員が「乗れない、乗れない!」と手でシッシッとするのです。なんていう駅員だ、と思いながらも、きよちゃんが「なぜ?」と聞きましたが、フランス語で何やら言っていますがまったく意味がわかりません。けど、後から来たフランス人にも同じことを言っているので、しょうがなしに出て、また歩き始めました。「まさか、パリのメトロは8時に終わるなんてことはないよねぇ。」などと言いながら歩いていると、バスが通り過ぎていきました。どこでバスに乗れるんだろう?そう思いながら、またメトロの駅を探して歩きました。

 地下鉄の地図は持っていましたが、街の地図を持っていなかったので自分たちがどこにいるのか全く検討がつきませんでした。けど、歩いているとまたメトロの駅を発見しました。今度も8番のメトロでしたが、同じように「乗れない」と言われ、入り口を閉めていました。何がなんだか訳が分からず、自分達がどこにいるか検討もつかず、しかも足が棒のようになっていました。ヴェルサイユへ向かう前にパリの街を5kmも歩いているのと、さらにまた今も3km以上歩いています。なんてついてない一日なんだろう、と悲しくなってきました。けど、きよちゃんが横で怒り狂ってるのを見たら、なんかおかしくなってきました。

 とりあえず、エッフェル塔がはるか向こうに見えるので、それを目指して歩けばどうにかなる、とエッフェル塔まで歩く覚悟もできました。けど、エッフェル塔までは5km以上ありました。また更に2kmほど歩いたでしょうか。私達の覚悟をよそに、前上方を10番の地下鉄が走っているではないですか。歩くつもりでいたので、はじめは分かりませんでした。はっ、と我に返り、「あっ! あれはもしや、地下鉄!?」という具合です。その橋げたづたいに歩き、ようやく駅にたどりつきました。時間はすでにもう9時半を回っていました。