パリからTGVに乗ってモントルーへ

Glion Hotel

Glion(モントルー)のホテル

Mittwoch , 07.Juni . 1995

 今日はパリを出発して、スイスのレマン湖畔にある街ローザンヌへ行きます。やはりここはフランスとスイスを結ぶ新幹線TGVに乗っておかなければ、と前日にTGVの切符を取りました。

 10時にホテルをチェックアウトして、パリのLyon駅へ。とりあえず、列車が何番線から出るのかを確認して、駅構内のカフェで一服しました。

 その後、駅の構内を歩き回っていたら、黒人達に前をふさがれ、日本語で話しかけられました。黒人と言っても、アメリカにいるような黒人ではなく、おそらくアフリカ系の黒人です。「メグマレナイ コドモヲ タスケテクダサイ。」と話しかけてきます。署名をしてくれというので、署名をしました。他にも日本人の名前がたくさん書いてありました。が、その横に書いてある金額は明らかに署名した人物が書いた文字ではありませんでした。案の定、「オカネ、イクラOKデスカ?」と聞いてきます。私達はもうスイスに発つつもりでいるので、200フランほどしか持っていませんでした。持ってないと言っても聞いてくれず、「オネガイシマス」の一点張り。そこで、きよちゃんが突然こんなことを言いました。「この中にギニア人はいる?」

 この旅行に出る前、寮にはギニア人兄弟がいました。その兄弟ととても仲の良かったきよちゃんは、彼等からギニアの現在の公用語であるフランス語とフランス語が公用語になる前に使われていたマンタンゴ語を教わっていたのでした。

 その黒人達の中に一人ギニア人がいました。そこできよちゃんはマンタンゴ語で「1、2、3・・・・」と数字を数えたのです。そうしたらそのギニア人は喜んで、「OK! OK! 君は友達だ!」と言って、回りの人達にもそう言って解放してくれました。

 特に怖そうな人達ではなかったので、強引に逃げようと思えば逃げられました。が、とても友好的な別れ方ができて、嫌な思いをせずにすみました。結構、色々な国の言葉を知ってると役に立つものだなぁ、と感心しました。

 そんなこんなで12時になり、列車に向かいました。私達が乗る予定の23番のTGVはもうホームに入ってきていました。列車に乗り込み、予約している席へ行くと、なぜかフランス人のおばちゃん2人が座っています。「ここは私達の席だけど。」と話しかけると、「何言ってるの?ここは私達の席よ。」と言って聞く耳をもちません。しょうがない、駅員を呼んでくるか、と思っていたところ、その後ろの席の老夫婦が助け船を出してくれました。「切符を見せて。」と言うので見せると「あら、ホント。そこはあなたたちの席ね。」と言って、そこに座っていたおばちゃんに「切符を見せて。」と確かめてくれました。すると、そのおばちゃん達の切符は24番のTGV。老夫婦が「この列車は23番よ。」と言ってくれて、そのおばちゃん達は謝りもせず、そそくさと列車を降りていきました。

 12:25に出発。パリを出ると、あとはのどかな風景が広がっていました。車掌が検札に来ましたが、私達のユーレイルフレキシーユースパスには検札したというチェックはつけられませんでした。ラッキー!これは後日も使えるぞ・・・! フランスとスイスの国境でパスポートのチェック。形だけのチェックでした。

 16:07定刻通りローザンヌに到着。駅を出るとそこらじゅう工事をしていました。砂ぼこりがすごく、少し歩きましたが、結局もう少し足をのばしてモントルーまで行くことにしました。普通のスイスの国鉄に乗り、1時間ほどでモントルーに到着。とりあえず、駅構内にある両替所で両替をしました。25,000円が327.5スイスフランになりました。

 歩いてホテルを探しました。ホテルを見つけては入っていって交渉しました。最初のうちは「部屋ありますか?」と聞いては「Non!」の繰り返ししでした。幾つ目かのホテルでも同じ会話をし、「いくらの部屋を探してるんだ?」と聞かれたので、「100フラン」と言うと、「何を言ってんだい?この辺りで100フランの部屋なんてないよ。少なくても200フランはするよ。」と言われました。「インフォメーションへ行った方がいい。」と言われ、インフォメーションへ行きました。インフォメーションでも同じことを言われました。「100フランじゃペンションになっちゃうけど、それでもいいかしら?」と言われ、いいと答えるとペンションを当たってくれましたが、この辺りの安いペンションは空きがないようでした。しばらく色々なところに当たってくれて、地図を見せてくれて「この辺り(Glion)にあるホテルで103フランで提供してくれる所があるけど、どう?」と言います。「バスでここまで行って、ここから山を登る電車が出てるからそれに乗って10分くらいよ。それか、遠回りになるけど、バスでも30分位で行けるわ。」と説明してくれます。とりあえず、そこを取ってもらいました。

 とりあえず、バスに乗り、Glionを目指しました。着くと、目の前にそのホテルがありましたがとても立派な大きなホテルです。ひぇー、こんなに立派なホテル!?と思いながらチェックインしました。すると、別館(上の写真)へ案内されました。やはり、本館は250フラン以上するそうです。別館は夏場、長期滞在する音楽家やバカンスに来る人などのための建物のようでした。部屋にはタンスなどが置いてあり、長期滞在用にできています。けど、103フランにしてはとても立派に見えました。

 今日は私の26歳の誕生日でもありました。だから奮発して、本館のホテルのレストランで食事をしました。とても有意義な誕生日でした。

 ただ、この別館には私達以外は誰も泊まっていないようでした。