ジョバンナとその友達

ジョバンナ家のダイニング
Freitag , 16.Juni . 1995
昨日の夜、きよちゃんはジョバンナに電話して、お尻の現状を「すごく痛いので、最悪の場合、病院に行くこともかんがえている。」と話しました。
すると、今日の朝、10時くらいに、フロントの人が「面会が来てるよ。」と言いに来ました。きよちゃんは、もう、仰向けには寝ていられない状態で、しかも、うつ伏せに寝ていても痛いらしく、「立てないから、行って来て。ジョバンナが来たんやろ。ここへ連れてきて。」と言います。そんな、私はジョバンナに会ったことないし、いくらジョバンナがドイツ語が達者でも、私がしゃべれないよー、と思いながら、下へ下りていきました。すると、入口の所にショートヘアのイタリア人女性が立っていました。「ジョバンナ?」と聞くと、「そうよ。」と言います。さて、次はなんて言えばいいんだろう?と思っていると、「きよしは?」と聞くので、「きよしは・・・・」あれ?上で寝てるってなんて言うんだろ?と考えつつ、ジェスチャーで上を指します。痛くてここに来れない、なんて言い方、私は知らないし・・・。と困っていると、ジョバンナも一生懸命私の言葉を聞こうとしてくれます。どうしようもないので、「ちょっと待ってて。」と言って、部屋に戻り、きよちゃんに、なんて言えばいいのか聞いていると、部屋をノックする音がします。ドアを開けると、ジョバンナでした。
どうやら、きよちゃんではなく私が下りていったことで、きよちゃんの病状を察してくれたようでした。それで、フロントの人に部屋を聞いて、上がってきたそうです。きよちゃんが、「昨日よりもさらにひどくて、痔じゃないと思うんだけど、真っ赤に腫れててすごく痛い。」ときよちゃんがジェスチャーを加えてまた症状を説明します。すると、ジョバンナが、「幼なじみの友達が日本語を勉強してるから、少しは役に立つかと思って、その彼を連れてきたわ。」と言います。
下へ行くと、彼(ミケーレ)がいました。とりあえず、軽く何か食べたいということになって、ジョバンナとミケーレが、近くにあるサンドイッチ屋に連れていってくれました。彼は大学で日本語を勉強しているようで、日本語で私達とコミニュケーションを取ります。けど、やはり、正しい日本語しか通じず、結局はきよちゃんがジョバンナとドイツ語でコミニュケーションを取った方が早いようでした。
きよちゃんのお尻も小康状態を保っていたようで、ジョバンナとミケーレがフェラーラの町を案内してくれます。まず、一番近いエステンセ城から案内してもらいました。そのあと、ディアマンティ宮殿を案内してもらいました。中は、絵画館になっていました。それから、ミケーレの家へ行きました。ミケーレの家は、イタリアの一般的なアパートの一角でしたが、中は結構広いようでした。中へ案内されると、ミケーレのお母さんが出迎えてくれました。ミケーレが母親にきよちゃんの病状を話すと、何やら薬を出してきて、「今、これを飲みなさい。それで、食事のあとには、これと今飲んだこれを・・・。」と説明してくれて、お茶を入れてくれました。
きよちゃんが日本で見たイタリア映画の話をします。「「フィオリーレ」という映画を見て、すごく気に入ったんだけど、日本ではビデオが出てないんだ。ジョバンナとミケーレはその映画知ってる?」と聞くと、「あー、あの映画ね。去年大ヒットしたから見たことはないけど、知ってる。」と言います。
ミケーレが、「この薬の名前は・・・。こっちは・・・。もう、今日の分しかないから、なくなったら、薬局で買えるから。」と言って、薬の名前を書いてくれます。ジョバンナが、「今日の夕食はうちで食べない?」と言い出して、ジョバンナが地図を書いてくれます。5時に行くことに決まり、3時頃ミケーレの家を出て別れました。
夕方、地図をたよりに、5時少し前にジョバンナ家へつきました。ジョバンナの家は元貴族の家で、メインの大通りに面した大きな家です。驚きながら中へ案内されて、「私達は二階に住んでいて、1階と3階は使ってないの。」と説明してくれます。中へ入ると、もうミケーレは来ていました。「スパゲッティでいい?」と聞かれ「もちろん。」と答えます。ジョバンナとミケーレがキッチンに立ってスパゲッティをゆでたり、ソースを作ったりしています。そこにきよちゃんが近寄って、「アルデンテはどう?」と聞くと、「時間通りでいいのよ。」と言って笑います。きよちゃんが、なんで笑ってるのかジョバンナに聞くと、パスタのCMで同じシーンがあったそうです。日本人が知ったか振りして「アルデンテ?」と聞いて、イタリア人が「時間通りだよ。」と答えるCMだそうです。日本人はみんな「アルデンテ」って言うの?と笑っていました。
ホテルが2日しか取れなかったと話すと、ジョバンナが、「じゃぁ、明日はうちに泊まったらいいわ。」と言ってくれました。